建設ハック

建設に関する面白情報、お役立ち内容をご案内いたします。

税務・経理

工事原価とは?その具体的な中身を解説!

 工事原価管理ならe2movE

全国の建設・工事・建材販売業界400社以上の導入実績で蓄積された経験をフィードバック
「販売管理」「工事原価管理」「建設会計」を軸に、「支払管理」「手形管理」「出面管理」などの各サブシステムをパッケージ化したクラウドERPシステムです。
ローコスト・短納期で、業務にフィットする最適なシステム運用を実現します。

工事原価は会計上、完成工事原価と呼ばれており。4つの要素で構成されています。今回はこの工事原価に注目し、それぞれが一体どんなものなのかを解説していきます。

材料費とは

原価と聞いて真っ先に思いつくのが、工事に使う材料ではないでしょうか。木材やコンクリート、パイプなど、あらゆる種類があります。家を建てるのか、トンネルを掘るのかなど、工事の内容によって大きく中身が変わるものです。

材料費は材料の数量に単価をかけて計算しますが、図面に書かれた数字で計算すると損をしてしまいます。というのも、実際の現場では一定量のロスが発生するのです。そのため材料一つずつに対して、ロスを加味した計算を行う必要があります。ロス率は、過去の工事実績などをもとにした標準値を採用します。

労務費とは

実際の工事現場では作業員が働いていますが、彼らへの給料や手当が労務費です。現場では社員だけでなくアルバイトの方などもいますが、いずれも関係ありません。小さな会社ですと社長自ら現場に出ていることもあり、その場合は現場で働いた分だけを労務費とし、役員報酬とは分けて会計処理します。

労務費を計算するうえで重要なのが、歩掛(ぶがかり)です。これは、ある作業を行うためにどのくらいの作業時間が必要かを表す数値のこと。国土交通省から毎年標準値が発表されるので、それをもとに計算していきます。

ちなみに、震災などがあった被災地では間接工事費が増大したり機材が不足したりするため、復興歩掛という特別な数値が決められています。

外注費とは

工事現場では一社だけで完結することは少なく、土地を整備する工事や電気水道工事など、それぞれに特化した企業がいくつか集まって一つの現場で動いていることが多々あります。この、他社に外注した費用を外注費として計上します。

ただし単純に人員が足りず他社のスタッフに応援を依頼した場合は、労務外注費という、労務費の中の一つに含まれるので要注意です。

経費とは

上記3つに含まれない費用は、経費として計上します。例えば保険料や警備費、重機の使用料などが挙げられるでしょう。また、実際に現場に出ている作業員ではなく現場事務所の事務員に支払う給与は、労務費ではなく経費に含まれます。

一般管理費とは

工事の価格は、ここで紹介した工事原価と、一般管理費という2種類から成り立っています。一般管理費とは工事に直接関係していない費用のことを指します。その内容は多岐にわたりますが、基本的に建設会社を経営していくために必要なものだと考えるとわかりやすいでしょう。

例えば事務所で使っている筆記用具を購入するお金や、クライアントと打ち合わせをするときにかかる経費などが含まれます。また、新しい顧客を獲得するために広告を出したりテレビCMを打つこともありますが、そうしたものも一般管理費のうちの一つです。

「労務費とは」の項目で社長自ら現場に出た分の給与は労務費に含まれると説明しましたが、それ以外の役員報酬はこの一般管理費に含まれます。ここはわかりにくく、会計上誤ったやり方で処理してしまいがちなので注意してください。

工事原価の計算はシステムを使って正確に

工事原価の計算は複雑で、手作業での計算は限界があります。また、エクセルを使うとその複雑さから「担当者以外は、見ても何がどのように計算されているかわからない」という俗人化が進みやすいのです。

そこでお勧めしたいのが、システムの導入です。工事原価含むすべてのお金の流れが一括して取り扱える上、見やすいので誰がチェックしてもその内容を把握できます。こうしたシステムは導入するだけで企業としての信頼性も上がるので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

Follow me!

 工事原価管理ならe2-movE

全国の建設・工事・建材販売業界400社以上の導入実績で蓄積された経験をフィードバック
「販売管理」「工事原価管理」「建設会計」を軸に、「支払管理」「手形管理」「出面管理」などの各サブシステムをパッケージ化したクラウドERPシステムです。
ローコスト・短納期で、業務にフィットする最適なシステム運用を実現します。

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。